2008年4月アーカイブ

村上 龍氏が主催するJMMというメールマガジンで、拙文を配信していただきましたので、ご紹介いたします。『絶望の中の希望~現場からの医療改革レポート』として定期的に配信いただいています。

許可を頂いて転載いたします。

本日の国会質問で、医療事故調に関する厚労省と法務省・警察の説明に齟齬があることが明らかになりました。

 

 

本日、橋本 岳議員が衆院決算行政監視委員会で、医療事故調に関する質問をされました。その様子は下記から映像で見ることができます。


http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=39012&media_type=wn&lang=j&spkid=11744&time=02:39:37.1

 

「法務省と厚労省は協議を行ったが、具体的な文書によるすりあわせはなかった」と法務省および警察庁が答弁しています。

今まで、厚労省の担当者は「厚労、法務、警察庁の3省庁で協議している」という旨の発言をしていましたが、言い分が食い違っているということが分かります。

これは医療事故調第三次試案の信憑性に関わると思います。

 

医療事故調第三次試案に対するパブリックコメントを紹介します。
このリストは随時更新してゆきます。

「第三次試案の感想」NPO法人医療制度研究会 中澤堅次


医療事故調第三次試案に対するパブリックコメントが募集されています。
非常に重要な問題ですので1人でも多く意見を送るべきだと感じていますが、WordかPDFファイルを添付しメールで送付というちょっと手間のかかる方法で、敷居が高くされた印象があります。

そこで、意見投稿を簡単に行えるよう、投稿フォームを作成いたしましたので、ご利用いただければと思います。
特に、事故調問題に直接関係がある現場の医師・医療関係者には1人でも多く厚生労働省へ現場の意見を送っていただきたいと感じております。

必要事項を入力し、本文の記入して送信すると、厚生労働省へメールが送信されます。
本文は自由記載ですが、意見テンプレートをつけておきましたので、ご参照ください。適宜、切り貼りしてご使用いただければと思います。
公表の可否についてはデフォルトで可に設定してありますので、適宜変更ください。

フォームは終了いたしました

※使い方の注意点

送信時に確認画面は表示されません。
一番下の「ボタンを押すと厚生労働省に送信されます」のボタンを押すと
確認画面を表示することなく、いきなりそのまま投稿され、最初の画面に戻りますのでご注意ください。

 

村上 龍氏が主催するJMMというメールマガジンで、拙文を配信していただきましたので、ご紹介いたします。『絶望の中の希望~現場からの医療改革レポート』として定期的に配信いただいています。
こちらは医療者に限らず様々な職種の方が購読されており、医療現場が抱える問題について少しでも多くの方々に知っていただけるのではないかと期待しています。

許可を頂いて転載いたします。

 

報道から2件

1) 医療事故調問題

■日本外科学会が3次試案を支持

2)ADR(裁判外紛争処理)について

■裁判外紛争解決 利便性と信頼性を高めよ(4月7日付・読売社説)

 

輸血病原体不活化問題

私たちは信州大学 下平准教授を中心に、この問題にも取り組んでいます。

輸血感染症をなくす防ぐ のサイト

 昨日の審議会に下平先生が招聘され、意見を述べました。検討会委員は、か なり慎重論が強かったようです。私は、輸血関連医療技術の承認制度が整備さ れていないことに問題の本質があると思っています。審議会の委員に薬事審査 の専門家がいないため、「慎重論」にならざるを得ないのではないでしょうか。

4月12日(土)に医療現場の危機打開と再建を目指す国会議員連盟の発足記念 第一回 シンポジウムがあります。

http://www.iryogiren.net/boshu/080412.html

本議連の、「国民的な議論の喚起と必要な政策の実現を図る」との設立趣旨に則り、医療現場の皆様(医療提供者、患者)から、それぞれの現場における医療崩壊の現状と課題を率直に語っていただき、危機的状況を打開する為の施策を、我々国会議員と現場の皆様とで一緒に創っていくきっかけとすべく、当シンポジウムを開催致します。(サイトより引用)


ソネットエムスリー「m3.com」の医療維新インタビュー(2008年4月8日)に弁護士(医療と法律研究協会副協会長)・河上和雄氏のインタビュー掲載されています。このサイトは会員登録制のサイトで登録しないと読めないのですが、是非ご一読いただきたいと思います。

医療事故調についての厚労省三次試案に対する河上和雄さんの考えが述べられており、かなり興味深いです。

 

◆医療維新 インタビュー
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080408_2.html

2008年04月08日
弁護士(医療と法律研究協会副協会長)・河上和雄氏に聞く

 

 

医療事故調関連のブログ記事をピックアップしました。

マスコミ報道だけでは見えてこない部分が読み取れると思います。

 

 

医療事故調 新聞社の社説

いくつかの新聞の社説で、医療事故調が取り上げられています。残念ながら、この制度が抱える問題点を、マスコミは上手く説明できていません。どうしても表層的なコメントになってしまっているようです。我々医療者自身が、医療の専門家として、パブリックコメントや学会などできちんと議論する必要があると強く感じています。

大きな問題点として、依然、下記の要素が残されています。

 


医療事故調に関する各社の記事を集めてみました。それぞれの視点の違いが見えてきます。
いくつかの記事ではポイントを抜粋してまとめています。
また、複数の記事が本国会へ提出と明記する一方、舛添大臣は議論の行方次第では第4次試案もあり得るとコメントしています。

医療事故調 第三次試案

本日、厚生労働省のHPに、医療事故調の第三次試案が掲載されました。
同時に明日からパブリックコメントの募集があります。

私もこれから内容を吟味しパブリックコメントの内容、提出方法について検討したいと思います。

 

厚生労働省HP

医療安全対策について ~医療の安全確保と質の向上を目指して~

■「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する試案-第三次試案-」に対する意見募集について

 


 

 

医療事故調第三次試案関連の報道が出ています。

1)ヨミウリオンライン(2008年4月2日  読売新聞)

■医療事故究明に立ち入り権限...厚労省が「調査委」設置案
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080402-OYT8T00430.htm

厚労省がリークしたのでしょうか。記事が掲載されています。
第三次試案についてのことと思われますが、ニュース記事を読む限り、21条の改正は書かれていますが、『医療機関が委員会へ届け出るよう義務化』とされています。また『委員会は、カルテ改ざん、医療事故の繰り返し、故意や標準的な医療行為から著しく逸脱した重大な過失など、悪質なケースに限り警察に通報する』のも残されているようです。