2015年10月アーカイブ

 筑波大学が全日本学生剣道優勝大会を制しました。最近の大学剣道は筑波大の強さがひときわ目立ちます。

 私は鍋山監督の指導力だと思います。彼は子供の頃からスターでした。私の想像出来ないような悩みも多かったでしょう。また、指導者となってからも苦労したとか。

 以前、研究室の勉強会で話をしてもらった時、監督就任後の長い低迷期のことを説明してくれました。そして、独自の指導法、理念を生み出していったことも。分野こそ違えど、同じ指導者として勉強になりました。

 鍋山監督の話は一人でも多くの若者に聞いてもらいたいと思います。考え、努力を続けることで、道は開けると。

 余談ですが、鍋山監督は福島に何度も来て、高校生たちを指導してくれています。彼は「剣道のうまい子供を育てるのではなく、剣道を通じて人間を育てたい」と言います。言動一致、見習いたいものです。

文系学部削減と臨床研究

 NHKで文系を中心に、国立大学学部再編が進むと報じていまそした。政府は、色んなことを言っていますが、カネがないから「弱いところ」から削っているだけでしょう。
 東大のような巨大な総合大学にいて感じるのは、文系を削ると、理系や医学バカだけになってしまうことです。バランスのとれた指導ができません。
 削るなら「営利部門」をもつ臨床医学の予算だと思います。他に資金を得る手段があるからです。規制緩和すれば、診療を通じて資金を獲得できます。
 私は、医療・介護難民が増えている横で、「医師主導臨床研究」や「TR推進」などに巨額の予算と人材を投入することには反対です。
 国民が飢えているのに、核兵器や宇宙開発を続けた、かつての中国・ソ連を連想します。両国で医療は発展しませんでした。
 私は「高齢化」対策こそ、我が国の医療が抱える最大の問題だと考えています。高齢化対策では「現場」にチャンスがあります。
 もっとも、かつ急速に高齢化が進んだのが福島県の浜通りです。いま、ここで働くのはチャンスです。
 私どもの関係者の多くが、現地の医療機関に常勤医師として勤務し、診療・研究活動に従事しています。最近の課題は被曝よりも、高齢化です。
 浜通りには10名程度の若手医師が常勤で勤務していますが、約50本の震災に関わる英文論文を発表しました。福島医大・広島大・長崎大の合計と遜色ありません。
 若手医師たちは一銭も公的研究費をもらっていません。私もです。実は、医療現場の研究に金は余り要りません。むしろ、公的研究費を使うと、書類・発表会など余計な手間ばかりが増え、現地で活動する時間が減ります。
 本気で「臨床研究」したければ、長期にわたり、現地で診療すべきです。
 その際、場所を選ぶこと。浜通りに若き医師が集まるのは、立谷市長、金澤先生(南相馬市立総合病院長)、常磐会長(ときわ会)らのリーダーが傑出した指導力をもっているからです。