樋口朝霞さんのこと

 樋口朝霞さんからメールが来ました。
「野中時代様から電話がきました。アンケート結果に若い看護師のいろいろな挑戦が刺激になったとのフィードバックだそうです。」
 昨日、いわき市で開催された浜通り看護研究会でのアンケート結果を会長の野中先生がおしえてくれました。
 樋口さんは二年目の看護師。仕事の合間に当研究室で勉強しています。昨日は「彼女の修業」を報告しました。
 医療の勉強以外に、私が彼女に出している課題は「本を読み、映画をみること」。看護師は人を扱うため、人を知らないといけないからです。現在、出している課題は「細雪」、「雪国」、さらに「犬神家」以前の市川崑監督作品です。「野火」や「炎上」です。
 努力は少しずつ実を結びつつあります。昨日の発表に加え、彼女がネパールからの留学生アナップ君たちとまとめたレターがランセット・グローバルヘルスに受理されたそうです。先ほど、連絡がありました。
 アナップ君は彼女の友人。彼女が資金を工面し、南相馬市立総合病院への短期留学が実現しました(4枚目の写真)。アナップ君は11月いっぱい、南相馬にいます。
 色々と失敗し、悩みながら、頑張っています。大きく成長して欲しいと思っています。
 余談ですが、このスライドは樋口さんと古賀琢磨君のコラボです。古賀君は東京芸大卒のデザイナー。現在、リクルートで頑張っています。9年前、ナビタスクリニックの前身「コラボクリニック」立ち上げに参画した学生です。今週末の現場からの医療改革推進協議会シンポジウムに登場します。
 今回、樋口さんが頼んだところ、たった一日でデザインしてくれました。樋口さんは「デザインの力」「仲間をつくる」ことの大切さを学んだと思います。