南相馬の外部被曝線量に影響する因子

 子供を外で遊ばしていいのか。どうすれば外部被曝を減らすことができるのか。浜通りに住む親御さんの関心です。
 野村周平さんを中心に南相馬市立総合病院、東大医科研、慶応大学、インペリアルカレッジロンドンの共同研究の結果がJournal of Radiation Researchに発表されました。
Dependence of radiation dose on the behavioral patterns among school children: a retrospective analysis 18 to 20 months following the 2011 Fukushima nuclear incident in Japan
 Oxford Journals

 南相馬の子供の外部被曝は問題となるレベルではありませんでした。線量と相関したのは、外で遊ぶことではなく、家庭の線量レベルでした。
 震災直後、高線量地域で家庭の除染を率先してやったことは意義があったと思われます。
 地道な研究ですが、こういうエビデンスを積み上げることで、浜通りは少しずつ復興すると思います。
 関係者のご尽力に感謝申し上げます。