1)日経メディカルオンライン 私の視点 from MRIC 2008. 5. 15
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/opinion/mric/200805/506469.html
「第三次試案」に対する意見について
「医療安全調は百害あって一利なし!」
高原 晶(社団法人諫早医師会会長)
われわれ諫早医師会は、「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方-第三次試案-」(以下第三次試案)に下記の理由で反対する。
2)日経メディカルオンライン 私の視点 from MRIC 2008. 5. 14
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/opinion/mric/200805/506421.html
「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する試案-第三次試案-」に対する意見について
森田茂穂(帝京大学医学部附属病院副院長)
「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方」は、医療従事者および患者遺族を含めた国民にとって重大な問題であり、厚生労働省第三次試案に対して様々な考えがあると存じます。
3)最新医療経営の最新号(2008.6)に医療紛争リスクマネジメントに関する特集が組まれました。
Phase 3 - 最新医療経営(雑誌)
http://www.jmp.co.jp/zasshi/phase/index.html
【第2特集】
「萎縮医療」「自己防衛医療」の蔓延を打破する
「医療紛争リスク」マネジメント
4)厚生労働省はマスコミを使って世論操作に向かっているかも知れません。
毎日新聞 2008年5月15日 中部朝刊
http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20080515ddq041040029000c.html
厚労省:「医療事故調」案 医療者と患者「賛成」
医療事故の被害者らで作る「医療過誤原告の会」(宮脇正和会長)など6団体は14日、厚生労働省が検討している医療死亡事故の第三者調査機関「医療安全調査委員会」(仮称)を早期に設立するよう求める統一見解をまとめ、厚労省に提出した。病院側の各団体も13日に原則容認する意見を出しており、一部の学会や病院団体などを除き、医療者と患者の双方が「賛成」でまとまった。
統一見解は、4月に発表された厚労省案について「長年設置を願っていた組織で、医療の質と安全を高める」と評価。速やかに法制化のための国会審議を始めるよう求めた。また2団体が個別意見として、死亡事故を起こした医療機関の警察への届け出義務が免除される点に反対した。
厚労省は来週中にも、今国会に関連法案を提出するかどうかを決める。
5)m3医療維新レポート 医療事故と刑事処分
・ 刑事事件となる医療事故は少ないのが現状◆Vol.1(08/05/12)
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080512_1.html
捜査機関の知識不足と医療側の認識不足が関係
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
"医療崩壊"には医師不足をはじめ様々な原因が挙げられるが、「医療事故が刑事事件化することが最大の原因」と指摘する医療者は多い。厚生労働省は医療事故の原因究明などを行う機関の設置を検討しているが、それでもなお、「どんな医療事故に、業務上過失致死傷罪を適用するか」という点を議論しない限り、医療者の懸念は払拭できない。
東京地検特捜部長・最高検公判部長を歴任した弁護士の河上和雄氏と、医療機関の弁護士として数多くの民事訴訟を手がける金田朗氏に、医療事故と刑事処分をめぐる諸問題について対談してもらった。第1回は、刑事処分の現状について(計3回にわけて掲載)。
・ 「重大な過失」は一律に定義できず◆Vol.2(08/05/13)
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080513_1.html
業務上過失致死傷罪の適用基準は相対的
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
河上氏・金田氏による対談の第2回のテーマは、「どんな医療事故が業務上過失致死傷罪に当たるか」。厚労省の医療安全委員会に関する第三次試案は「捜査機関に通知するのは、故意や重大な過失などに限る」としているが、何が「重大な過失」に当たるかの定義は難しく、同じ行為であっても医療者の知識・経験によって過失か否かが異なるなど、過失は相対的なものであり、一律に定義をするのは難しいという結論だ。
・ 刑事手続との関連では"事故調"に疑問符◆Vol.3(08/05/14)
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080514_1.html
裁判官・検察など関係者を含めた徹底的な議論が必要
司会:橋本佳子(m3.com編集長)
医療者の間には、どんな医療事故に業務上過失致死傷罪を適用するかという点に加えて、医療に精通していない警察が、医療事故を捜査する実態を疑問視する声も多い。厚労省が検討している医療安全調査委員会で、この問題は解決し得るという期待があるが、河上氏と金田氏ともにこの点については否定的だ。両氏とも、「民事・行政・刑事処分のあり方も含めた医療のグランドデザイン」を描く必要性を指摘している。