日本各地でADR(裁判外紛争解決手続き)の萌芽がおこっています。
下記の2つのサイトで、市立豊中病院の取り組みが取り上げられています。
医療訴訟の件数は年々増加傾向にあり、平成8年度には全国で575件だったものが、平成16年には1110件にまでになっています。しかし、裁判になると、訴えた方も訴えられた方も攻撃モードにならざるをえないため、裁判後には患者側も医療者側も疲弊し、お互いに得るものが少ないのです。
裁判に依る解決ではなく、新しい方法論としてADRは有望だと感じています。
この展開には、現場からの医療改革推進協議会の発起人の1人である和田仁孝早稲田大学教授、フジテレビ黒岩祐治さんの尽力があったと考えています。
医療ADR: 医療事故などの際、第三者や第三者的な立場の人が患者側と医師の仲介役を務め、メディエーション(院内調停)などで双方が納得できるよう導く制度。昨年4月に施行されたADR法では、消費者トラブルなど民事上の紛争全般を想定している。
●2008年2月10日 読売新聞
院内調停8割が「納得」
医療版「裁判外紛争解決」市立豊中病院取り組み
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20080210-OYT8T00065.htm
●e-nurseweb
黒岩祐治の頼むぞ!ナース
第22回 ~『院内ADR』に取り組むかっこいいナース~
http://www.e-nurseweb.net/kuroiwa/article.php?id=22