厚労省のワクチン接種方針変更に思う

厚労省の方針変更の矛盾についてです。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/091111/bdy0911111244001-n1.htm

 ワクチン1回にするということは、本人のためにしっかり2回打ちするのではなく、集団免疫(Herd Immunity)の考えを強く打ち出して1回にすることになろうかと思います。会議でも「哲学」と言っていて、そういう考え方もあるとは思いますが、それでは、法定接種にしなかったことの理屈が立たなくなります。

 予防接種法一類疾病は、「その発生及びまん延を予防することを目的として」おり、まさに集団免疫の考え方なのに、なぜ法定接種にしないのか?となりませんか。法定接種にすれば、今、現場で混乱している、①接種場所(保健所等で集団接種)、②費用負担、③接種主体(医療者の訴訟リスク)等の問題が一挙に解決します。

 二類疾病(季節インフル)は、「個人の発病又はその重症化を防止」を主たる目的として「併せてこれによりそのまん延の予防に資することを目的として」います。