妊婦も「ワクチン接種1回で免疫」 米で治験結果発表 朝日新聞


 朝日新聞に以下のような報道がありました。ワクチンの生産が遅れ、社会問題化しているアメリカらしい話題です。アメリカはワクチンは確保しているもの の、生産が間に合っていません。これは、非アジュバント、鶏卵法という「従来法」に固執した結果だと考えています。このあたり、「バイオックス事件」以降 のFDAの萎縮の後遺症だと思います。
 

妊婦も「ワクチン接種1回で免疫」 米で治験結果発表
http://www.asahi.com/international/update/1103/TKY200911030088.html

2009年11月3日8時37分

 【ワシントン=勝田敏彦】米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は2日、妊婦に対する新型の豚インフルエンザワクチンの初期の臨床試験(治験)結果を発表した。「健康な成人と同様、1回接種で十分な免疫が得られた」としている。

  治験は、18~39歳で、妊娠14~34週の女性50人の協力で行われた。25人ずつ、1回分接種のグループと2回分接種のグループに分けて接種から21 日後に血液を調べた結果、それぞれ92%、96%の女性で十分な免疫が得られていた。ワクチンは、仏サノフィ・パスツール製を使った。

  NIAIDのアンソニー・ファウチ所長は「新型インフルエンザが重症化しやすい妊婦でのこの結果は、心強いものだ」とのコメントを発表した。NIAIDは これまで、10~65歳の健康な子どもや成人は1回接種で十分だが、生後6カ月~9歳の子どもは、2回接種が必要との見解を示している。

【感想】

 今回の議論も抗体獲得率というsurrogate endpointで全てを議論しています。まだ、1回打ちでは、感染症の予防効果・重症化阻止効果、ワクチンの持続期間が不明です。現時点では標準的な二回打ちを踏襲すべきと思います。

 日本の場合、もし、公衆衛生目的に、1回打ちで出来るだけ多くの人に打ちたいなら、予防接種法に入れて、公費で接種すべきです。高い費用を請求すれば、 接種者が減ります。現在は任意接種。厚労省は、個人の感染防御という立場をとっています。それなら、予防効果が高そうな二回打ちが合理的です。