研究者
分担研究者
小林一彦 JR 東京病院血液内科
濱木珠恵 東京都都立墨東病院血液内科
山口拓洋 東京大学医学部附属病院 臨床試験データ管理学
研究協力者
瀧田 盛仁 東京大学医科学研究所
研究要旨
背景前年度までに福島県、茨城県、東京都、島根県の所在し造血器悪性疾患を診療する中核病院について患者居住地の分布調査を行った。本年は、同疾患の推定罹患者数と基礎的人口動態データを比較した。
方法公表されている年齢階級別罹患率及び推計人口から推定罹患者数を算出した。これを市区町村、2次医療圏毎に集計した。
結果福島県、茨城県、東京都、島根県の推定罹患者数はそれぞれ、549、717、2720、223人であった。人口10万人当たり推定罹患者数はそれぞれ、26.4、24.1、22.2、30.2であった。これらのデータを人口密度、65歳以上高齢人口割合、交通地理的特徴と比較した。
考察単位人口当たり推定罹患者数は人口構成を反映し、65歳以上高齢人口割合の高い地域で多い。これらの地域の多くは法令で過疎地域に指定され、中山間地域に位置し、交通アクセスの整備が遅れている。
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