がん臨床研究に不可欠な症例登録を推進するための患者動態に関する研究
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分担研究報告 救急救命センターを受診した患者動態に関する研究



研究者


分担研究者

小原まみ子 亀田総合病院腎臓高血圧内科 部長

研究協力者

瀧田 盛仁 東京大学医科学研究所

研究要旨


背景

臨床では救急搬送される悪性疾患患者をしばしば経験する。千葉県鴨川市に位置する3次救命救急センターを事例に、救急搬送症例に関する患者動態を調査したので報告する。

 
方法

2003年4-6月及び2008年4-6月に亀田総合病院救命救急センターを受診した患者を対象とし、患者所在地から病院所在地までの移動時間を求めた。移動速度は時速60kmと仮定した。

 
結果

2003年4-6月の病院所在地を起点とした患者分布の50%範囲は病院所在地から自動車で36.6分の範囲であった。2008年4-6月の50%範囲は38.3分圏であった。また、患者分布80%範囲は2003年4-6月では59分圏、2008年4-6月では54.8分であった。

 
考察

患者分布50%範囲は2003年からの5年間で拡大し、これは、印旛山武、香取海匝、夷隅長生保健医療圏での常勤医の減少などの医療提供体制の変化が影響している可能性がある。

  
このサイトに関するお問合わせ先:東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門
(旧:探索医療ヒューマンネットワークシステム部門) 上 昌広 
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